「だ、だって……菜津さん暁生先輩にめちゃくちゃスキンシップすごかったし、それに部屋にずっと泊めてたじゃないですかぁ……っ」
「泊めてたのは事実だけど。彼氏とケンカして実家に帰りにくいって言うから無理やり転がり込んできたっていうのが正解だけど」
「フツーは泊めないですよぉ……。仮にも男女が同じ部屋で生活してたら何かあるって思っちゃうものです……っ」
「いや、菜津とはぜったいないし」
「なんでそんな言い切れるんですかぁ……」
男女の間にぜったいなんてないって、前に沙耶が言ってたもん……っ。
「だって姉貴だし」
アネキ……？
あねき……？
それってつまり……。
「お、お姉さん……ってこと、ですか？」
「そーだけど」
「……えっ」
「なんか勘違いしてる？」
ちょ、ちょっと待って。
な、菜津さんが暁生先輩のお姉さん……？
