お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




どう見たって深い関係にしか見えないじゃん。


結局、その先の言葉が何も見つけられなくて黙り込むと身体ごとくるりと回された。



「……きーう」


「っ、」


「ちゃんとワケ話して」


下から覗き込むように顔をしっかり見てくる。



「もしかして菜津になんか言われた?」


「な、何も言われてない……です」


「んじゃ、なんでそんな菜津のこと気になんの?」


「だって……暁生先輩、菜津さんのこと好きだと思った……から」



思い切って打ち明けてみた。


すると、先輩は目の前で固まったまま。


数秒間、沈黙が続いたかと思えば。




「え……いや、菜津のこと好きとかありえない」


「は、はい……?」



まさかの答えが返ってきて、こっちがびっくりだけど、それ以上に先輩のほうがびっくりしてる。