お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




あぁ、もう。

こんなの告白してるのと一緒。


でも、一度外れてしまったら、もう自分じゃブレーキのかけ方がわからなくなって。



「菜津さんのこと好きなくせに……っ。それなのに、キスしてきたり、甘いこと言うのずるい……っ」


今まで我慢していた気持ちと涙がどんどん溢れてきて、全然止まんない。



「もしかして、ちょっとでもわたしのこと好きになってもらえたのかな……って、期待だけ抱かされるばっかりで……っ。肝心の気持ち全然教えてくれない……っ」



感情のコントロールが上手くできない、

溢れてくるばかり。



「わたしばっかりが暁生先輩でいっぱいで……っ。気づいたら自分でも抜け出せなくなるくらい、先輩のことしか考えられない……っ」


ポロポロ溢れてくる涙なんてぜんぶ知らない、わかんない……っ。




「こんなに好きなの……嫌だ……っ」



言い放ったと同時。


目の前が暗くなって、


優しく唇を塞がれた。