腕を組んで
壁にもたれかかる人が……。
「え……っ、なんで暁生先輩が……」
まさかこんなところにいるとは思ってなくて、目を見開いたまま、何回かまばたきを繰り返す。
「……こんなとこ来て男探し?」
嫌味をたっぷり含んだ声。
そんな言い方しなくてもいいじゃん……っ。
それなら、そっちだって菜津さんいるくせにここに来てるじゃん……っ。
喉のあたりまで出かかっているのに、その言葉はぜんぶ呑み込んでしまう。
すると、なぜか何も言わずにこっちに迫ってきて、気づいたら真後ろは冷たい壁。
「……俺のことは嫌いなくせに、他の男にはいい顔すんの?」

