……全然楽しくない。
むしろ嫌な気分ばっかりになっていく。
そもそも楽しもうとなんて思ってないけど。
でも、何も話さないわけにもいかなくて、気を遣って話しかけてくれる男の子が何人かいたけど、ぜんぶ耳に入ってこなくて。
見たくないと思って目線を何度もずらすのに、気づいたら元に戻って……暁生先輩のほうばっかり気になっちゃう。
「ねーね」
「……」
「おーい、紗倉杞羽ちゃーん」
「……へっ」
ボーッとしていたら、いきなり視界に男の子の顔が飛び込んできてびっくり。
「さっきから全然喋ってないよねー?楽しくない?それともこういう場所慣れてないとかー?」
ニコニコ笑ってて、さっきから場を盛り上げてるムードメーカー的な男の子。
名前なんだっけ、歳いくつだっけ。
覚えてないの失礼すぎるかな。

