お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




その高い綺麗な声を聞いて、反射的に顔が上がってしまった。


そして目の前に飛び込んできた光景。


「やっと出てきた〜。待ってたよ〜」


黒くて艶のあるロングの髪が揺れて。


白くて細い腕が、
暁生先輩の首に回って


抱きついてる……。


胸が嫌なくらいざわついた。



この女の人

……前に暁生先輩と一緒にいた人……だ。



「……なんで菜津がここにいんの」


今たしかに暁生先輩が呼んだ

……なつさんって。


下の名前で呼び合って抱き合うなんて、どう考えても2人の仲は知り合い程度のものじゃないって一瞬でわかる。


「なんででしょうか〜?」

「はぁ……知らないし」


若干、怒ってるような呆れ気味な様子の暁生先輩。


でも、今わたしの目に映る2人はどう見ても美男美女でお似合い。