「それでまたしても春瀬先輩のことを避けてると」

「うぅ……」


だってどんな顔して会ったらいいかわかんないし。

だから、前みたいに先輩の部屋には行ってなくて
数日が過ぎて今に至る…みたいな。


「なんかこじれてんねー。春瀬先輩も何を考えて杞羽に手出してるんだか」


「遊び……とか」


「遊びなら身体の相性いい人とかに手出しそうじゃん」

「そんな大人な発言ここでしないでよぉ……」


なんか地味にグサっときたし。

ようはわたしに魅力ないってことでしょ……?



「だって春瀬先輩って女の扱い慣れてそうじゃん?それこそちょっと年上の美人とか好きそうだよね」


「うぅ……」


「実際、前一緒にそれらしき美女と歩いてたわけだし」


なんだか傷口に塩をベタベタ塗られてる気分……。


「塩が染みるよ沙耶さん……」