「杞羽ってほんと嘘が下手だよね〜。ってか、キスマークまた増えてるじゃん」


「へ……っ!?」


うぬっ……。

この前、首のあたりなんかチクッとしたと思ってたけど……。



「もう言い逃れは出来ませんよ杞羽さん?」

「い、いや……何もされてな……」


頭の中に先輩との甘すぎるキスがボンっと浮かんで、簡単に体温が上がってくる。


「ほーんとわかりやすいね。何もされてないとか言いながら顔真っ赤ですよーー?」


「うぅ……っ」


ほんとやだ、こんなことになってるのもぜんぶ先輩のせいだもん……っ。



「まさかもう付き合ってるとか?」


「ちがう、もん……。先輩には、美人なスタイルボンボンな彼女いる…もん」


「スタイルボンボンってねー。杞羽だって結構いい身体してるじゃん?」


「いやいや……、先輩とかぜったい美人で胸大きい人じゃないと相手しなさそう…だもん」


めちゃくちゃ偏見だけど。