お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




***


学校の駅の最寄りは構内が結構広くて、放課後は学生がショッピングをしていたりカフェで勉強していたり。


わたしたちの学校の生徒はもちろん、他校の生徒もたくさん見かける。


「おーい、杞羽ってば。せっかくパンケーキ食えるのになんでそんな落ち込んでんだよ?」


「べ、別に落ち込んでない……もん」


今は駅構内で有名なフルーツジュースが売っているお店で千里の奢りでマンゴージュースを買ってもらったところ。


「せっかくジュースまで奢ってやってんのに」


「それはありがとうだけど……」



あぁ、もう。
せっかく美味しいはずのマンゴージュースが台無しになってる気分。


もういいんだいいんだ、暁生先輩のことなんて忘れて美味しいパンケーキ食べちゃえば。


どうせ、暁生先輩はわたしがいなくったって平気なんだから……。


今日くらい、実家に帰って泊まろう……かな。