「まあね。でもわたしは杞羽みたいに1人で暮らす勇気とかないし〜」


「わたしだって結構不安だよ」


「何かあったら頼れる人がそばにいないと心細いよねー。たしかマンションでしょ?お隣さんとかどんな人だったの?」


「あっ、それがまだ挨拶できてなくて。
今日帰ってから挨拶行こうかなみたいな」


「ほーう、そうかい。
隣の住人いい感じの人だといいね。
何かあったら助けてくれそうなおばちゃんとかだったら心強いよねぇ」


「た、たしかに」


お隣さん……どんな人なんだろうと考えながら、沙耶と別れて学校を出た。