お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




困り顔をして、迫るわたしから逃げるように身体を後ろに下げてる。


「逃げちゃ……ダメ……っ」


大胆……きっと、それ以上。


両手を先輩の胸板にあてて、身体が前のめり。

そのまま首を上げて、ちょこっと傾ける。


「……何この可愛い小悪魔の誘惑」


「ゆう、わく……って?」


「それずるいって……。急に大胆になるし、不意に敬語じゃなくなるし」


あっ、困りすぎて頭抱えてる。



「そんな煽り方、俺は教えてないのに」

「あおる……?先輩も熱い、の?脱ぐ?」


「何それ……っ、誘ってんの?」

「……うん、誘ってる、の」


危機感とか、恥ずかしさなんてどっかいって。

なんでか楽しくてにこにこ笑っちゃってる。



「……いつからそんなイケナイコになったの?」


「先輩が、そーしたの……っ」


暁生先輩の首筋に腕を回して、そのまま身体ごと飛び込んだ。