部屋着から腕をスルッと抜いて、完全に危ない姿。
あぁ、今日に限ってキャミソール着てない……。
でも、別にいいや。
先輩に見られたところで、何か変なことされるわけでもないし起こるわけもない。
だったら、からかわれた分、今度はこっちがちょこっとくらい暴走してもいいのかな……。
「……うわ、これはかなり想定外」
ちょっと困った声が聞こえた。
「熱いから……脱ぐ、もっと脱ぐ……」
あぁ、なんでだろ。
熱のせいで思考がショートしてる。
「……いやいや、もう脱げないから。ってか、それ以上やられたら俺がやばいんですけど杞羽チャン」
「やばいって……?」
もうこの際、先輩が今どんな顔してるか気になっちゃうから振り返っちゃえ。
「……っ、何この角度いろいろやばくない?」
なんかもうよくわかんないけど、先輩がいつもより困って余裕なさそうな顔してる。

