お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




攻め方がずるいを通り越してる。


何も経験がないわたしと、

きっと女の子にこんな甘いセリフで惑わせて、触れるのなんて経験済みの先輩と。



これじゃ、もちろん何もかも経験してる先輩のほうが攻めるのだって、引くのだって上手いに決まってる。



「……んじゃ、さっきの続きね」


首筋にかかる髪をスッと退かされて、うなじのあたりに唇の柔らかい感触。


「ん……っ、」


同時にお腹のあたりにスーッと冷たい空気が触れる。


「……やっ、そんな素肌に触らないで……っ」


器用すぎるくらいの手が、
部屋着の裾を捲ったせい。


「……そんな声出したら逆効果」


お腹のあたりを直に撫でられて、その手が少しずつ上にいってるような感じがする。


でも、そちらばかりに気を取られているせいで、もう片方の手が気づいたら部屋着のボタンをぜんぶ外してしまっていた。