あぁ、とっても危険。
瞳も笑い方も、ぜんぶが危ない。
何されるかわかんないのに、なぜか嫌だって言葉が出てこないし逃げ出したいとも思えない。
「……そーだ。せっかくだから着替える?」
「え、……な、なんで」
「寝てる間に汗かいたんじゃない?」
「え……あっ、えっと……」
突然の提案になんて答えたらいいか思考が停止寸前。
なのに、暁生先輩の指先は構わずわたしの首筋あたりに触れてくる。
そのまま下に降りて、部屋着のボタンが上から順番に外されていく。
「ま、待って……ください。ボタン……外しちゃダメ、です……っ」
なんだろう、熱のせいで頭がボーッとするし、いつも以上に身体に力も入らない。
「……着替えたほーがいいでしょ?」
「やっ、だから……」
「抵抗するなら優しくしてあげない」
「っ、」
おかしい……。
なんか先輩のせいで余計に熱が上がってる。

