お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「とか言って寝てる間、俺の手離さなかったくせに」

「へ……っ?」


「なんか熱にうなされてたから、頭撫でてあげたらそのまま手つかんできて離さなかったし」


う、うそ。

まさか寝てる間にそんなことしてたなんて。


「ご、ごめんなさい……」


「いーよ。杞羽に手握られるのも悪くないし」


とか言うけど、わたしだけじゃなくて過去に他の女の子の手も握ってきたくせに……なんて思うのはひねくれてるのかな。



わたしなんて、先輩が相手にしてきた女の子の中で、ほんのごく一部にしかすぎないのに。


やだな……って思った。


先輩の手に触れるのは、わたしだけでいいのに……なんて。

前まではこんなこと思わなかったのに。


な、なんかこれだとわたしが先輩のこと好き……みたいじゃん。


そ、そんなわけないそんなわけない……!!