お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「もういいです、1人でなんとかします。先輩なんて頼りたくもないです、帰ってください……」


拗ねたように布団を頭から被って、暁生先輩がいるほうに背中を向けて目を閉じた。


すると、一気に睡魔に襲われて
そのまま意識を手放した……。



***



次に目を覚したとき、そばに先輩はいなかった。


そりゃそっか……。
今日学校もあるし、さっきあれだけ強く言っちゃったから、そばにいてくれるわけない。


スマホで時間を確認したら、もうお昼前。


熱を下げるために冷やすものを何も身体に充てていないのに、なんだか朝より熱が少し下がったような気がする。


気のせい……かな。


とりあえず喉が渇いたので部屋を出た途端、またしてもグラッとめまいに襲われて、身体が床に倒れそうになる寸前……。



「……っと、あぶな」


なんでか扉を開けたら目の前に……いるはずのない暁生先輩がいた。