お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。




「……俺がそばにいたところでなんもできないけど」


そんなイジワル言って、
突き放さなくたっていいじゃん……。


「そこは、イケメンなら俺が看病するよって言うところです……」


「俺は看病されたい側」


こ、この野郎……!!

わたしが熱でこんなに苦しい状況だっていうのに…!!


いつも周りの世話をしてあげてるんだから、今日くらいは恩返しって気持ちはないの?


「でも杞羽のことは心配してる。大丈夫?」

「え……」


優しい言葉をかけてくれてる。
びっくりなことに、優しく頭まで撫でてくれてる。



「同時に俺の晩ごはんのことも心配してる」


ガクッ……!!!
いや、それ9割くらい晩ごはんの心配しかしてないんじゃん!!

期待したわたしがバカだった、先輩はこういう人なんだ。


さっきまで、そばにいてほしいとか体温が恋しいみたいに思ってた自分がバカみたい。