ただの気まぐれでしょ。


わたしを困らせたいだけでしょ。


それくらいすぐわかるんだから。


そう思うと、元々呼びたくなかったのがもっと呼びたくなくなった。




「………やだ」

「は?」


「だから、やだ。あんたの気まぐれにばっかり付き合うのはイヤ」




───それにね、このとき怖いくらいに感じてしまったの。


なぜかなんてそんなのわかるわけないけど……




一度でもあんたの名前を呼んでしまったら…、わたしの中でなにかが大きく変わってしまうんじゃないかって……───




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