「……無自覚」

「じゃないもん」

「…だから、そういうところが」


「…意味わかんない。だいたいね、前から思ってたけど“柊にぃ達”は末っ子が可愛く見えるフィルターでもあるんだよ、絶対」




芸能界には美人な人や可愛い人なんて腐るほどいるもん。


そんな人達と数えきれないほど接してたら、わたしなんて空気みたいに見えてもおかしくないのに。




「…………」

「えっと……な、なに…?」


なんだかものすごく真剣な表情をした柊にぃの視線を感じて首を傾げる。




「……沙莉ちゃんと同じクラスだったよね?」


「え、う、うん…」


なんでいきなり沙莉が出てくるのかさっぱりわからなかったけれど、とりあえずコクンと頷いておく。


「なら、大丈夫か…」

「……??」




そんな感じで二人、会話しながら…あ、もちろんちゃんとスイーツも注文してのんびり過ごした。