……ほんと、やだ。
この男と一緒にいると調子を狂わされてばっかり。
それに、わたしは昨日キスされたことをまだ許したわけじゃないっ…
忘れたすぎる記憶だったからか、昨日は本当に忘れていたけど、思い出した…!
…あっ。
だったら……
「……昨日みたいにもうキスしたりしないって約束してくれるなら、このお弁当全部あげるっ」
本当は不本意な約束だけど、あんなことをされるよりは今日のお弁当がなくなる方がまだいい。
すると、やつは一瞬ポカンとした後、昨日みたいにクククッと笑い出した。
「お前、昨日のキスのこと、気にしてたんだ?」
「な……っ、」
なんだかんだで本音を言い当てられてみるみるうちに顔が赤くなっていくのがわかる。



