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キーンコーンカーンコーン
4時間目の終わりのチャイムが鳴ったと同時に教室が一気に騒がしくなり、担当の先生も教室を出ていく。
……ついに来てしまった、この時が。
昼休みが来るのが嫌で嫌で、昨日のことがあるから寝はしなかったけれど、4時間目の授業はどこか上の空だった。
「…沙莉、行ってくるね」
わたしは仕方なく席から立って、沙莉に声をかける。
「…なにかあったら、すぐ連絡しなさいよ」
「分かってるよ。沙莉には隠し事はできないもん」
わたしのことをわたしよりも分かってるっていう出来すぎてる親友だし。
「でしょうね。ま、とりあえずいってらっしゃい」
わたしは沙莉に見送られて教室を後にした。



