「んじゃ、そういうことで。お前、明日から昼休みと放課後ここに来いよ?」
「……へっ!?」
「来なかったら……まあ、わかるよな。お前もそこまでバカじゃないだろうし。それと、俺からのありがたいお仕置きも待ってるから」
ニコッといつも仮面を被った時の爽やかな笑みを浮かべ、さらにはその後ナチュラルにわたしの頬にキスを落としてから颯爽と資料室を出て行った。
わたしはなにが起こったのか頭の中で処理できなくて、数分の間そこでカチコチに固まっていた。
そして、我に返った瞬間、
「こんっっの……腹黒ドS性悪男ーーー!!!」
と、叫んだのはもはや、言うまでもない……
こうして朝からついていない出来事が重なった因果なのかなんなのか、大嫌いなあいつとわたしの“秘密の関係”が始まった……───