大嫌いなキミと秘密の関係


……ま、この際誰でもいっか。


ここはとりあえず手伝ってくれるだけでも感謝しないとだよね。


お人好しな人ならあんまり会話も少なくて済むだろうし。




「……分かった。その人に任せてわたしがサボるわけにもいかないし、やだけど行ってくる」


「お、言ったな。まあ頑張れよ〜。今日真面目にやれば終わらなくてもひとまずはそれでいいからな〜」


原ちゃんのその言葉を背中に聞きながら、わたしは職員室を後にした。




はあ〜あ……


もう結構時間押してる、急がなきゃじゃん…






───しかし、わたしはこの後すぐに盛大に後悔することになる。




まだ入学して半年も経たない一年生でも知っているあの噂の資料室の整理をただで手伝ってくれるなどという都合のいい話があるわけなかったのだ。


あらかじめ、その手伝ってくれるとかいう人の名前を聞いておけばこんなことにはならなかった、と………───