大嫌いなキミと秘密の関係


「んあ?俺は一人でやれとは一言も言ってないぞ?」

「…へっ?」


違うの?


呼ばれたのはわたしだけだからてっきり一人だと思ってたんだけど、どうやら違うらしい。


…でも、じゃあ誰が…?




「ありがたいことにな、偶然このことを話したやつがお前を手伝ってやると自ら申し出てくれたんだ」




……は?


あの資料室の整理の手伝いを自ら申し出た……?


え、嘘でしょ…?

てか、そんな人いるの…?


わたしは疑いの眼差しを原ちゃんに向ける。




「おいおい、一応言っておくが嘘じゃないぞ。おそらくもう資料室に行ってるんじゃないか?HR終わってからもうだいぶ経ってるしな」


……。

え、ほんとにマジなの…?


誰だか知らないけど、その人どんだけお人好しなんだろう。


話したこともないわたしのためにそんな面倒ごとを自ら引き受けるなんて……って、ん?