誰にも聞かれないような場所…
もしも電話の相手が誰かなんて沙莉以外にバレたりしたら、確実にここにはいられなくなる。
それだけは何としてでも避けたい。
……あ、ここ確か空き教室だったよね?
朝のHRの時間がじりじりと迫ってきていた
ため、暗かった教室を見て誰もいないだろうと思い、素早く中に入ってドアを閉めるとスマホをタップして応答ボタンを押す。
「……もしもし」
『もしもし!?里桜か!?』
「…わたしに電話してるんだから、わたし以外に誰がいるの」
無駄に大きい声を出す電話の相手の人物に、耳からスマホを少し放して冷たく返す。
『相変わらず冷たいぞ、里桜っ!』
「……」
朝から一体何なの…
いつものことだけど、テンション高すぎて疲れる。



