「え…なにそれっ。すごく気になるんだけどっ」
なにかとても含みのある言い方にますます気になる。
わたしはここが外だということも忘れ、思わず沙莉に詰め寄った。
「……里桜、距離が近い」
「あ、ご、ごめん、沙莉」
「…はあ。ほら、もうすぐみたいよ」
「え、もうすぐって…」
沙莉が指をさした方に目を向けると、わたし達の数十メートルくらい先を歩いていた実花ちゃんと葵ちゃんがなにやらお洒落な雰囲気の店の前で手を振っているのが見えた。
……そうだった。
今日は二人に放課後カフェに行こうって誘われて、今はそのカフェへ行く途中なんだった。
「沙莉ー、里桜ー、着いたよ!この店この店」
お店の入り口のすぐ傍に置いてある看板の美味しそうな写真を見て実花ちゃんは目を輝かせている。
葵ちゃんも「すごい美味しそうだよね」って言ってニコニコしている。



