いつも大変お世話になっております。

[康登]



7時くらいには終わるって言ったのに、終わったのは7時45分。


これじゃいつもと変わんない。



三月は、自習館の休憩スペースにいるって言ってた。
それでも、そこが閉まるのは8時半。


片瀬と一緒に待ってるって言ってたけど、とっくに体育館の電気は消えてて。



三月のことだから、片瀬と哲平を先に帰したと思う。



1人で待ってるだろうなって思って、部室から急いだ。




「じゃ、おつかれ!」


みんなに無愛想だって言われるけど、野球してる時とか野球部の仲間といるときはそうでもないと思ってる。




「「お疲れー」」


「「お疲れ様ですー!」」





一応キャプテン。
戸締りとかするから、もう1回戻ってこなくちゃいけないけど、とりあえず、三月のところに。










「って、寝てんのかよ。」




机に突っ伏して寝息立ててる俺の彼女。




物心ついた時から好きだった。



小学校では俺しか呼ばないみぃちゃん呼びに優越感。

中学では、ちゃんづけするのが恥ずかしくなって、三月って呼ぶようになった。


三月があまりにも脈なしでムカついて、告白されたことを言いまくった。




少しは意識すればいいって思って。







でも、バカみたいだなって思ってすぐやめた。



高2で、関係壊れる覚悟で告った。





覚悟してたけど、ちょっと自信もあった。
三月のことならなんでもわかる気がしてたから。






あの時勇気出して良かったと思ってる。





「みぃ、起きろ。」





「んーやすと?」



「ごめん待たせた。帰ろ。」



「ん。」





荷物をまとめて、一旦部室行くことを伝えた。


先を歩き出した俺に駆け寄ってきたと思ったら、手を繋いできた。





「だめ?」



まだ寝ぼけてんのか?



「だめじゃない。」




寝ぼけてたっていい。



たまにはこういうのだっていいよな、三月。