準備し終えて、歩いて駅に向かう。
「練習本当にないの?」
「ないよ。」
「そっか。泊まるところあるの?」
「予約してある。」
「え?お父さんにダメって言われたらどうする気だったの?」
「おばさんに協力頼んであった。」
だからデート行きたいなんて言ったのか、お母さん。
久しぶりのデートならお泊りになることも見越して。
我が母親ながらおそるべし。
「さすがに出かけてるとは思わなかったからびっくりしたけど。」
「ごめんね、ぶっ飛んでる親で。」
「そう?俺好きだよ、おじさんもおばさんも。」
そういってくれてるけど、康登のお父さんは自分で会社を立ち上げて社長さんをしてる。お母さんは秘書さん。
うちの親とは大違いなんです。
「悟さんと茜さんはお泊り知ってるの?」
「一応言ってきたけど、親父もおふくろも親戚のところから帰ってきてすぐ出張行ったから。」
「そっか。」
そんなこと言ってるうちに、駅に着いた。
