本当にデートに出かけた両親。
明日は祝日だし、もしかしたら帰ってこないな。



ーピンポーンー


「はーい」



ドアを開けると、私服姿の康登が立っていた。



「髪の毛濡れてるし。シャワー浴びたでしょ。風邪ひくから乾かしてから行こう?」






洗面所からドライヤーを持ってきて、リビングに。



「おじさんたちは?」


「デート。今日もしかしたら帰ってこない気だよ。」


「ふーん。」



そういって、私が座ったソファの前に座った康登。



「ん?」


「乾かして。」




はい?今までそんなこと言ったことなかったやん。




照れてることがばれないように、髪を乾かす。



「ちゃんと乾かしてから来なよ。」



「待たせてるから。」



「今日はどこに連れて行ってもらえるんですか?」



「イルミネーション」