「おばさん、これまじうまい。」



「本当?良かった!
 三月も裕介も少食だから、康君来てくれると作り甲斐あるー!」



「少食って、女子なんだからこのくらいで普通でしょ」

「俺だって、酒飲まなきゃ食べるよ。」





「じゃ、お酒出すの辞めますか?」



「南、それは勘弁して」






それから康登はおかわりして、私のおかずまで食べた。





「じゃ、俺そろそろ家帰ります。」




「気をつけてね!またおいで!!」



「康登、春の試合見に行ってもいいか?」



「おじさん来てくれたら頑張るわって、その前にレギュラーとらないとだけど」


「それは大丈夫だろ。」


「ま、頑張るよ
 お邪魔しました!」


「送る。」



「遅いからいいよ」


「じゃ、玄関まで」








「じゃ、明日な。」



「うん。」




そういうと、康登はキスしてきた。



「三月んちの玄関はスリルあるな」



「ばか。」



「じゃあな」




「おやすみ!」









いつも不意打ち。





ずるいったらありゃしない。