『彼は私に気づいていなかったけど、かっこよくなってた。奏が山梨にいるの知ってて行ったら、見つけたの。やっぱり私、彼が好きだなぁって』 桜はそう言いながら空を見上げた。 そして小声で言った。 『私…、…余命1年なの』 『…は、はぁ?』 『だから…、奏には会いたいけど…、…告白なんかしない。どうせ…1年後は生きてないんだし…』 桜は『内緒だから』と言い、帰っていった。 桜は強い。 そして優しい。 俺の大好きな人。 だから少しでも長く生きてくれればいい。 俺は本気でそう思った。