そう、彼女はそう呟いた。
え…?
私はあの日のことを思い出す。
あの日は、いつも通りにクラスメイトの大半に掃除を任されて、いろんな場所で掃除をしてた。
そんな時、遠藤さんが私を見かけてくれた。
『ねぇ、隣のクラスの愛梨ちゃん、だよね?』
私は嬉しかった。
幼なじみの連以外に愛梨という名前を呼ばれたことがなかったからだ。
『そうだけど…』
『掃除?もう終わってるはずだけど?…どうかした?』
『ううん。なんでもない。でも、皆がしっかりとやってくれないから…』
どうせこの人も皆と同じように裏を返してくると思った私は急いで掃除を終わらせて帰ろうとした。
『手伝うよ』
『ううん、大丈夫だから』