「愛梨!」
「桜?圭は…」
「昨日で、2カ月だったからさ」
「あー、そっかぁ!」
愛梨はようやく桜と過ごせると嬉しそうだ。
「愛梨、あのさ…」
病気の話をしようとしたとき、愛梨が話し始める。
「ようやく、一緒だねっ!本当に嬉しい!私、寂しかったんだよ?」
傷つけるわけには、いかないか…と思った私は、黙って愛梨の話すことを聞いた。
「ねぇ、さっき、なんか言いかけてなかった?どうしたの?」
「いや、たいしたことじゃなかったし、もう内容忘れちゃった。だから大丈夫」
「そっかー!ちょっと気にしてたんだよ?」
「別に気にしなくていーのに」
私は力無く笑った。
けど、そのことに愛梨は気づいていないみたいだった。