「何してるんだ?」


知らない人の声が上から聞こえて瞼を開けた。




そこには男の人が一人。



(綺麗な人…)



こんな暗闇でも輝いている金髪が私を覗いている。


その人はしゃがんでもう一度。





「…何してるんだ?」




「……眠ってるの。だから起こさないで」




いい睡眠妨害だ。
何しに声をかけたんだろう。




「……こんな所でか?」



「だって。家がないんだもの」




そう言いその男を睨みつける。



男は考える素振りをして



「……そうか。じゃ、一緒に来い」


なんて言って立ち上がった。