私にとって貴方は


そう決めた私は、すぐに準備に取りかかった。

準備、と言っても髪をとかしたり、パジャマから私服に着替えるってだけだけど。




お金ならあるし。



……家を出る前に貰った、私の全財産。

見たくもないものだけど、仕方がない。




それを持って、再び鏡の前に立った。



(少しは見られるようになったかな)

まぁいいや。
変な目で見られるのは慣れている。




グッと拳を作って、口角が上がるのを抑えて、私は外に飛び出した。