私にとって貴方は


黒くて長い、ガサガサな乱れた髪。

歩斗に出会うまで、ロクなものを食べてなかったからか、痩せて青白い手足。

ちびっちゃい身長。

服は歩斗が貸してくれてはいるけど。


もう、ほんとに嫌になる。



(もっと綺麗な女性になれたらなぁ…)

そうすれば、何かが変わるんだろうか。



窓に寄ってカーテンの外を覗く。

今日は天気が良い。
太陽が眩しくて、私は手でその光を遮った。


今まではずっと外にいたのに、今はずっと家の中。

外と中、どっちが良いかって聞かれたら、そりゃ中って答えるけど。


(……私には、"どっちか"しかないのかな)

"どっちも欲しい"と思うのは、欲張りなのだろうか。