「だから、一緒にここで住まないか?って」



一緒に…ここで……?



俯いていた顔をバッっと上げる。




「ほん、とう…………?」




「ああ。お前が良ければ、だが」




予想とは大ハズレの、そんな言葉が耳に届き、私は歩都に抱きついた。



「ありがとう…!ありがとう……本当に………!」



今日何回流したか分からない涙を拭いもせずに私は彼にしがみつく。


そんな私の頭を優しく撫でてくれる。