* しばらく沈黙が二人の間に流れる。 歩都をちらっと見ると、どこか宙を見ている。 考え事をしているよう。 (それにしても、綺麗な人…) 鼻筋はスっと高く、血色のいい唇。 目元は若干垂れ目だけど、キリッとしている。 そして何より金髪に目が惹かれる。 あの暗闇の中でも光って見えた金色。 明るい中で見ると艶があり、全く傷んでもいない。自分で光を発しているのか、って思うくらい。 思わずまじまじと見つめてしまう。 彼は私の視線に気づいたのか、視線をこちらに向ける。