「ああそうだ。真っ暗な夜って書いて、真夜」



真夜…真夜………。



(そのままじゃん)




また涙が溢れてくる。

拭っても拭っても止まらない涙が私の頬を伝う。


それでも私は笑っている。




「ありがとう……歩都」


「どういたしまして」