殺人鬼と女子高生1




『次のニュースです、昨晩、木村和人さん、21歳が遺体として発見されました。警察は、この連続殺人事件の容疑者と関係があると供述しており…』
「牡丹、最近帰り遅いんじゃない?
ほら、こんなニュースもやってるんだし、休日だからって、遅めに帰ってきちゃダメよ?」
「はぁーい」
「じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。頑張ってね」

母を見送ると、私は颯太の家に向かうため支度を始めた。



「ピンポーン」

「はーい。お、いらっしゃい」
「お母さんお邪魔しまーす!」
「今日は母ちゃんいねぇよw」
「あ、そうなの」
「よし、ゲームやろーぜー!」
「よっしゃー!!」





「ほんと、颯太強すぎ…」
「お前が弱いんだろ〜」
「私本気だしてないもーん」
「はっ、嘘つけ」

何気ない会話を繰り返しながら、笑いあっていた。
「てかお前さ、なんで急に小説とか読むようになったの?」
「何で…?っていうとね〜…ある人に影響されて、かな。」
「小説家でもいんのか?」
「まぁ、そんな感じかなぁ...」
「ふーん、あ。アイスあるんだけど食べる?」
「え!食べる!!」






「お前今日晩飯どうする?」
「あー、じゃあファミレス行かない?」
「お、いいな」

ゲームも一段落して、晩御飯を食べに行くことなった。

少し肌寒く、暗くなった道を2人でゲームの話をしながら歩いていた。

すると、見覚えのある人影。

「あ!塚田さん!!」

すると、私の声に気づいたのか
こっちを振り向いてニコッと笑った。

颯太は、小声で

「誰?」

と聞いてきたので、私は少し微笑んで答えた

「…小説家!」



「こんばんは、隣の子は友達かい?」

「初めまして。牡丹の友人の颯太って言います。」

「颯太くんか、初めまして。塚田です」


塚田さんは、颯太に手を差し出した。


颯太もそれに乗り、笑顔で握手をした。



その途端、颯太の顔色が変わった。




塚田さんは笑顔のままだ。




何故か、お互いの握手している手が小刻みに震えている。







「…じゃ、じゃあ俺達行きますね!」



少し沈黙が続いたあと、颯太は焦った様子で手を振り払い

無理やり私の手を引いて早足でその場を去ろうとした。

「え、ちょっと…塚田さん、また今度!」

「はい、また今度」







塚田さんはニコニコと笑っていた。












私たちはファミレスに着き、席に座った。

「ねぇ、どうしたの?」

「…お前、あの人と会ってるのか」

「…え?うん。」

「…だったら、もう会うの辞めた方がいいぞ」

「え?いや、ちょっと待って、何で?」

「あの人、小説家か?仕事何やってるんだよ」

「いや…私もわからないけど…」

「はあ?いや危なすぎるだろ」

「いや、でもほんとにいい人なの…」

「やべぇ奴でもいい顔は出来るんだよ。」

「...何でそんなに…いきなりどうしたの?」

「どうもねぇけど……とにかく、あんま関わらない方がいいぞ。ほら、食べよ」

「……?」