何だか、勝手に決まってしまった祐太郎と一緒に暮らすという話だったけど。

祐太郎の家に引っ越してから。

全てがスムーズに行くようになった。

一番のメリットは、会社から近いということ。

満員電車に長時間乗らなくて済むようになった。

それだけで随分とストレスが軽減した。

仕事は相変わらず大変で。

時々、心が折れたけど。

休みの日に、祐太郎のおばあさんと喋っていると心が癒された。

やっぱり、自分はおばあちゃんが好きなんだろうな。

たまに、祐太郎のお姉さんが自分の恋愛体験を聴いてきたり。

きららちゃんと遊んだりと。

騒がしくも楽しい日々が過ぎていった。

気づけば、秋になっていることに驚いた。

年を取ると、本当に月日の流れが早い。

そんなある日。

母親から着信があって。

ビビッてしまった。

ちょうど、帰り道で着信に気づかず。

すぐに折り返して、その話の内容に絶叫した。