「これね、今友達の間で流行ってて…私も気になってたから、さっき売店で買ってきたの!」

れー君も一緒に食べよう、とグミの袋を開ける。

「わ、スゴいよれー君…本当にぷるぷる、ぷにぷにってしてる」
「どれどれ…あ、本当だね。形も唇だ」

二人でグミを摘まんでぷるぷに感を満喫する。

「……ねぇ、れー君、これって―――」

私はふと気になった事をれー君に聞いてみた。

「唇に当てたら…キスと同じ感触だったり…」
「ダメだよ麻奈」
「え?あ…食べ物で遊んじゃダメだよね…」
「ううん、そうじゃなくて」

…?

私がキョトンとしていると、れー君はニコリと笑ってこう言った。

「例えグミでも、麻奈とキスしていいのは俺だけだから…それはダメ」

「……っ……!」

私は顔を赤く染める。