「ねぇれー君、これ知ってる?」
「ん、何かな?」

首をかしげるれー君に、私はスカートのポケットから取り出したソレを見せる。

「じゃーん!新発売のグミです」

私の手にはグミの袋。
そのパッケージにはこう書かれている。

「…えっと…『まるで唇!ぷるぷる食感!唇グミ』…?」

れー君がパッケージを見ながらそう呟く。

私は笑顔で「そうです」と頷いた。