クリスマスがやってきた。

乃愛は今年も凉くんのお家に遊びに来ている。
仕事の忙しいお父さんと二人暮らしの凉くんのお家。

今年もお父さんはお仕事らしく、お家には凉くんと乃愛だけだった。

「クリスマスツリーの飾り付け、終わったよ~!」
「わぁ…スゴい!乃愛ちゃんはさすが、センスがいいよね」
「えへへ…」

凉くんから頭をぽんぽんされる。

小さめのクリスマスツリーは乃愛の渾身の飾り付けでピカピカと輝いていた。

「乃愛ちゃん、そろそろご飯食べようか」
「うん、凉くんの手作り美味しいから大好き」
「…好きなのは僕の作ったご飯だけかな?」
「凉くんも大好きでーす!」
「はい、よろしい」

凉くんとじゃれあいながらテーブルにお皿と料理を並べていく。

自家製チキンに、同じく自家製パンのサンドイッチ、手作りローストビーフ……どれもスゴく美味しそう。

二人で席につき、いただきますをした。