「な、んだよ…あ、それもしかして焼きもち?」
「…悪いか?」
「っ…あ、いや…その」

どうしよう。

ふざけて言ったつもりだったのに、あっさり認められてしまった…。

「っ…!」

ちゅ…と、アタシの首筋にキスを落とす光。

「ちょ…ひか…」

瞬間、強くその部分を吸われる。

「ひゃ…!」

最後に、ペロリとその部分を舐めながら、光は耳元で囁いた。

「…これでお前は俺の女だ…他の奴に不用意に下着を見せるなよ」
「は!?み、見せてないし…っていうか!」

アタシは光を上目使いに見つめながら、小さく呟いた。

「こんな事されなくても…アタシはとっくにお前の女だし……!」
「っ…!」

光の目が丸くなる。
次の瞬間、アタシは光に抱き締められた。
ゆっくりとアタシも光を抱き締める。

学校生活最後の文化祭は、忘れられない物になった。


どちらともなく手を繋ぎ、クラスに戻っていく。

「ところでアタシ、本当に下着…見せてた?」
「スカート部分持ってヒラヒラさせてた時な」
「マジか!?」
「その服の形状から分かる事だろ…本当に馬鹿な奴だよお前は」
「う、うるさい!」


結局。

ケンカになりながらも繋いだ手は離れる事がなかった。