降水確率90%という天気予報の言う通り、今日は朝からどしゃ降りの大雨でした。

それは放課後になっても変わらなくて…。

わたし…月寺 愛美《ツキデラ メグミ》は靴箱の前で呟きました。

「雨ですね」

もちろん、一人言ではありません。
隣には、一つ年下の恋人…日野 祐二《ヒノ ユウジ》君がいます。

「雨だねぇ」

祐二君も呟きます。
その手には黒いシックな折り畳み傘。

思わずジッと見つめていると、祐二君が首をかしげながらこう言いました。

「…相合い傘でもどーですか?愛美先輩」

そのお言葉に、わたしは即座に頷きます。

こうしてわたし達は、仲良く相合い傘で帰る事になったのです。