おっさんキューピット

「お待たせ。大事な話って…なに…?」

彼女がやってきた。最近の彼が裏に何か隠しているのは気づいているのだろう。
不安な顔をしていた。
彼は彼女がやってくるのを認めると覚悟を決めた。

「俺はさ、今まで自分には幸せは似合わない。なってはダメだって思ってたんだ。母にも迷惑かけたし、結局発明したものも人を救うことはできなかった。だから、別の自分だけでもって思って色々してきたんだ。でもさ、そいつが感謝してくれて、俺は幸せになるべきなんだって。俺はただ、幸せになるのが怖かっただけなんだな。いつか失ってしまうのが怖いだけだったんだな。でも、もう俺は逃げないよ。大切な理解者が3人もいてくれたんだから……」
「結婚しよう……。絶対幸せにするし、俺も幸せになるからさ…」

彼は驚いて固まっている彼女の手を握った。

「ずっと昔からその言葉を待っていた気がする……。はい、よろしくお願いします」

もう彼の元には未来からの訪問者が来ることはないだろう、彼は自分で幸せになる道を見つけられたのだから。