おっさんキューピット

「私はあなたがいなくなった後、タイムマシン研究をやめ大学の医学部に通い始めました。今までの不規則であり、ストレスフルな生活から離れ健康をも取り戻しました」
「大学を卒業すると同時に彼女にプロポーズしました。医者の生活も安定しており、幸せの絶頂でしたが心残りがありました」
「今の私の幸せを作ってくれた人に恩返しができていない…。そのことを妻に伝えたら絶対に恩返しをするべきだと言ってくれました。それから私は働きながら個人でタイムマシンの研究をしました。やはり個人でやるのは大変なものですね。この歳までかかってしまいました」
「妻は2年前に亡くなりました。子供や孫に囲まれて幸せそうでしたが、恩返しができたあなたを見られないのが残念と言って天国に旅立ちました。妻も自分の夢を追いかけて、私より先に叶えました。これがその成果です。受け取ってください」

老人は懐から袋を取り出すと彼に手渡した。