おっさんキューピット

彼が次に行ったのは自分と彼女の再会を早めることだった。
10歳の時、彼女は何も言わずに何処かに引っ越してしまった。
そこで何か繋がりを持たせておけば…
彼は10歳の自分を焚きつけ、電話番号を渡させることに成功した。
確実に運命は変わった。しかし、彼は自分を信用することはできなかった。
そこで、14歳の自分とも接触した。
変わりすぎていた運命に不安を覚えたが、またしても彼を焚きつけ彼女の元に向かわせた。同じ高校に通うことになったことは想定以上にできすぎていた。
18歳の時の彼の決断には驚愕した。
彼は立派に人の期待を背負うことができる人間になっていたのだ。
医者になるというのは彼にとって好都合だった。少なくともタイムマシン研究によって体を壊され、癌になることはないと考えたからだ。
しかし、彼の目的は自分と彼女を幸せにすること。
苦渋の決断として彼をタイムマシン研究に向かわせたものを過去の自分に見せた。
結果としてタイムマシン研究をさせることになったが、10年以内という制約がついた。
32歳にならないと必要な物質の関係でタイムマシンは確実に完成しない。
安心はしていたが万が一があると思い、28歳の自分の元に研究を諦めさせるため真実を伝えに来たのだ。