「2年前に彼女が僕の高校の入学試験試験を合格したあと、今度は僕の方から告白してオッケーをもらいましたよ。それからは、ほとんどの学園生活は彼女と一緒です」
「先生方も成績の良い僕に配慮してくれてるのか、今年も同じクラスになれまして嬉しい限りです」

「そうか。よかったな。結婚とかももう考えてるのか?」

冗談混じりでそう聞いた男だったが、次第に真剣な顔つきになっていく青年を見てニヤつきが止まらない。しかし、青年は男の思いもしなかったことを言った。

「実はしばらく……具体的には大学を卒業するまで別れようと思ってます」

硬直する男に青年は話せば長くなるからと近くのマクドナルドに誘った。